かすみがうらマラソンを振り返る。

先日はかすみがうらマラソンでした。
念願のサブスリーも達成出来て、一安心。
肩の荷が降りた様な、とても軽やかな気持ちです。
今月は明後日からコンディショニングを兼ねて、ジョギング程度に。
2週間ほど、ゆっくり過ごしたいなと思います。


さて、かすみがうらマラソンを終えて
結果を見れば、ただ嬉しい記録です。
2時間56分という数字は、狙っての初サブスリーにしては
上出来過ぎるのです。


当日は、とにかく安堵、喜び、そして壁を越えた清々しさ。
積み上げた不安が一掃され、自信に変わりました。
心に渦巻いた感情は全てがポジティブ以外の何物でもありませんでした。


当日の夜は、ペース配分は勿論、何時もの様に食事、排泄は時間とその詳細を
全てランナーズダイアリーに記しました。
人って、良かった事は結果オーライで終わってしまいますが
良い結果ほど、汚点は影を潜めてしまうもの。

ひたすら暫く、自分のアラ探し。
この結果を維持・向上するに必要な事、何故こういう走りが出来たのか。
今月は、5〜6月の計画を立てる為に、振り返っておこうと思います。


まずは「かすみがうらマラソン」自体を振り返ると〜

※ 前半ハーフまで。
10km 43:03
Half 1:30:15


ハーフ過ぎに現れる「勾配のある長い下り」まで
アップダウンが多いのがコースの特徴なので、前半は抑え気味に入りました。
それでもスタート〜入りの1?は4:10と、想定より速く入り過ぎては、
自重して4:20〜30秒台と、10?まではこの繰り返し。
落ち着かないラップを刻んだのが反省点。
この辺は3時間前後で走る経験不足からか、ペースが掴み切れない未熟さが露わに。


11km〜15kmは実に安定したラップでした。
常に4:15〜16/kmで落ち着いてきたなと手応えを感じながら、冷静に走り続けました。
但し、15〜17kmは長い下り〜上りも含まれる為、1〜2秒、ペースダウンしても良かったでしょう。


ここで一つ。
運営側の10〜11〜12?間の距離計測には明らかに間違いがあるかと思います。
11km 5:23  12km 2:52 と・・・可笑しいでしょ。
2:52/km って、ジョフリー・ムタイ並み。
いやパトリック・マカウか(どっちでも良いわ)


周りにガーミン族が多くて助かりました。
早めに距離アラームが知らせてくれるので、マニュアル手動族には有難し(感涙)
僕の様なマニュアル族と思しき数名から、ラップを見て「はぁ? えぇっ?」という声も。


その後、15km以降も安定してました。
19〜20kmでは、ふっと気が抜けたのか4:29/km
21kmでも4:26、抑えた結果ですがハーフまで90分超えで若干の焦りが。
ハーフ過ぎ、コースを折り返すポイントまでは坂では絶対に脚を使わないと
下りで飛ばすランナーを横目に・・・淡々と。


仕掛け気味に入ったのは、折り返して22km手前から。


※ 後半ハーフ〜FINISH
30km 2:06:56
Finish 2:56:40


22〜23kmでも運営側の距離計測ミスが。
22km 5:56  23km 1:55
「またか」という思いです。割り勘しました。
それにしても一気に飛ばし過ぎたなと、反省。


24km〜25km、ペースを落とした覚えはないのですが4:20台。
やけに長く感じました。民家前を通る細い路地ですから、
22〜25kmは、全て計測不全だと思います。
それでも2時間台の経験が無いので、焦るんですね。
バテてもないのに、気が滅入りそうでした。


26〜30km、全くのフラットで道幅が狭まり、
推進力を体感出来るエリアなので、ベストラップで行こうと思ってました。
意識的に飛ばしました。計測も正しかったと思います。
距離感も、ラップも、想定内。
この5kmを 20:12、OK。


30〜35km。
31〜32kmで、三度目の計測ミス発見。どうでも良いです。
32km過ぎに、残り10kmを意識して逸る気持ちは、ネガティブ逆算モードに。
ペースダウンして4:30/km になったら、失速したら・・・
1kmずつでも貯金しよう、落ちる前に3秒、2秒でもという弱気にもなりました。


改めて振り返るとマラソンは残り10kmで、自分と向き合わせられるんですね。
サブスリーを達成できるか否かのボーダーラインに、未知の世界に、
自信の無い自分が容赦なく裁かれる思いでした。
自分で勝手に作り上げた目標は、何時しか高い壁になる。
自分の力が分からないから、不安になる。去年のホノルルの悪夢が過る。


それでも少しでも前へ進むんだ、身体が動く限りは精一杯・・・
勝田マラソンで思い出した"後半一気に突き進む、自分のスタイル"なら勝負出来ると
信じるしかありませんでした。
不安と背中合わせ、この5kmは20:20・・・驚きました。


36km〜FINISH。
意外にも、ラップが落ちても4:10/km台、4:15にもならず。
収穫は39〜41kmで4:00/kmを切っていた事。


実は後半、全く抜かれなかったのですが、唯一追い抜いていった方が居ました。
追い抜くだけだと、どれだけ速いのか遅いのか、ペース感覚が掴みにくいのですが
自分以上のペースで走るランナーが居たお陰で、追走したらペースダウンを免れました。
結局は最後に突き放されたのですが、走るリズムもフォームも良くて
自分も見習って、修正をかける事が出来ました。有難かったです。


この辺りでは「サブスリー行けるぞ!」という声援が多くて、
いよいよ実感が湧いてきました。
出来る、必ず出来るという信念が自分を突き動かしていました。
弱気の貯金は要らない、1分でも、2分でも削りだしてやろうと。


不安、弱気、自信の無い自分は
いつの間にか自分で追い抜き、振り切り、置き去りに。


42kmを超えて、思う事は何もありません。
見慣れた、2年ぶりの景色。
運動公園のトラック。
FINISHゲート。


42kmから、FINISHまでが59秒。
緩め過ぎでしょう。5:00/km オーバー。


完走の瞬間は、周りからも「やったー!」という声が聴かれました。
同じくサブスリーを目標にしていた同士だったのでしょう。


見ず知らずの方と、「やりましたよねー」「自分も初めてなんすよー」と握手を!


憧れの世界に、一歩踏み出せました。
燃え尽きてません。まだまだ行ける、もっと伸ばせる。
挑むほど、楽しくなってきました。
挑戦を、エンジョイしよう!