5度目のホノルルマラソン。

ホノルルマラソン
無事に?完走しました。

またまた?と来ましたが
去年の腹痛アクシデントはコンディショニングと
テーピング対策で克服。


しかし。
今年はスタートで災難が!


今回は記録を狙う意味で、コーチからのアドバイスもあり
アラモアナ通り、海側のスタートラインの
ほぼ最前線に並びました。


スタート前にUS ARMYの兵隊が5〜6人、
上半身が隠れる位の大きなリュックを背負って最前線の前に陣取りました。
見た目、絶対に走れない格好ですな。


係員の注意もなく、マラソン協会公認だったのか?
案の定、スタートと同時に
走れない兵隊を巧く避けなければならず。
兵隊と後続のランナー達にプレスされ
脚がもつれて派手に転倒・・・!!!


暗い上に、アドレナリンも出ているので痛みは感じなかった。
素早く起きてスタート。


焦ったか1キロの入りは4:20。
転んだロスを計算すると、予定より15秒以上も早い。
最初の1kmだけは4:35で良かった。
スタートから仮想ハーフ・スピード練習ではじき出したタイムだったし。


走りながら深呼吸、何処をどうケガしたか
身体と会話する。


3キロ過ぎに呼吸や気持ちの揺れ具合が落ち着いてきて
ダウンタウンのX'masイルミネーションを観る頃には
ようやく平常心に戻っていたかと。


起きたトラブルは過去の事。
今、これからどう走ろうか。
何があっても42kmを完走する。
何とかベストを尽くそうと、考えていました。


ワイキキを抜けてダイヤモンドヘッドの坂道を昇る頃、
星空がとても綺麗だった。
たまらなく綺麗だった。
ナイトランでも森の茂った公園を走るから
この星空の下を走るなんて、たまらなくステキだなって感じてた。


そして北斗七星を潜る様に、アップダウンを走り抜いた。
風はひんやりして気持ち良かった。


ダイヤモンドヘッドを登り切れば、タンタラスの丘からワイキキを見下ろす夜景より
もっと眩しい夜景が映っていた。
こんな夜景が見られるなんて、やっぱりステキだなって感じてた。


ラニアナオレ・ハイウェイに乗ると徐々に
空が明るくなり、風景の輪郭がよく見えてくる。
それは、夜明け。


やや強めの向かい風に吹かれながら、疾走する足音と共に走っていた。
何を考えていただろう。何も考えていなかったかな。
夢中だった、ホノルルは何か惹き込まれる様に無我夢中。
現実の様な、夢の様な、薄暗い夜明けと、遥か先に見える朝焼けは
単純に走る事だけに集中させてくれる。


ハワイカイ・ドライブを大きく周回、折り返せば往路を走る沢山のランナー。
人、人、人。。。辺りはすっかり朝日に包まれていた。
僕は後ろから眩しい朝日を感じていた。明るかった。
明るくなると、ふと我に返ってしまう。右膝をチラッと見たら赤く染まっていた。
どうしよう、といった身体の心配よりも
撮られた写真に出血した右膝が映るんだなーって
そんな他愛も無い事を考えていた。


30km。
何かがピタリと止まった。右膝が上がらない。。。
見事に失速、スピードダウン。
右膝がジリジリする、けど完全なスタミナ切れでもあった。
分かっていたんだ、10月に故障して走り込みが足りてない影響は何処かで出るって。
ラソンは甘くない、っていう気持ちになった時点で止まり掛けてしまった。


腰を痛めて、全く走れなかった10月を思い出していた。
ラソンは甘くない、ってか。マラソンは・・・。


途中、すれ違うmomonaの
面々に続けて声を掛けられた。
ハイタッチも交わした。これは本当に嬉しかった!


記録を狙うとは、孤独な事でもある。
だからこそ、ハイタッチは励まされた。
さらにさらにペースダウンしそうな時だったし
何とか落ちてもキロ5分以上は、絶対維持しようと我慢した。
何かが終わり掛けていた、久々に味わう感覚だった。


奮い立つ士気も、
アドレナリンも無かったけど
走り続けた。
これがマラソンというものだから。


記録は3:10:09。
自己ベストだし、完走直後はヘロヘロ。
練習は完璧じゃなかったし、
この記録も想定内。


けどやっぱり悔しい。
足りないのは筋持久力。
やり残した気持ちが強い。
ただそこはホノルルマラソン
記録云々以上に、毎回走る度に
キツいコースだなって思うけど、やっぱり楽しかった。


今年は頬に星のタトゥ・シールを付けた分
Nice Star、Shooting Star〜やら
声援も沢山貰った。


スト2〜300mは、前も後続のランナーも
かなり離れていた分だけ、沿道の声援を独り占め!
贅沢させてもらったかも。


今回初めて、ホノルルで強く記録を意識したけど
改めておおらかな、アロハスピリッツに包まれている大会なんだと実感した。
毎回、感じている筈なんだけど、走る度に楽しかったなって思う。
ホノルルを走れて幸せだって。素直に思う。毎年ながら、思う事。


10時間掛かろうが
ホノルルに出たい人なら誰でもウェルカム。


ホノルルマラソンは、走るのが楽しいと
改めて感じさせてくれる。
また、来年もホノルルマラソンを走ろう。
この大会さえ、ベストを尽くせたら
それだけで十分。


そういった確信を抱いた、今年の大会でした。


今年の完走メダル、フィニッシャーズTシャツはこちら。


また来年も。。。
ホノルルマラソンを走ろう!