[ジャム&ルイス] エル・デバージ新作!

Second Chance

Second Chance

既にドライブ・・・というか通勤のお供BGMです。
16年振りの新作。文句ありません。
エル・デバージのアルバムに期待するのは、
程好く時代の衣を纏ったオーソドックスさ加減。
そういう意味では、背伸びした感もなく安心して聴ける充実作だと思います。


新作はジャム&ルイスも関わっています。
色々予想はしましたが、こう来たか!と唸らされましたね。


ジャム&ルイスとコラボしたナンバーは4曲。
"How Can You Love Me"
聴いた瞬間にニヤリです(笑  デバージ"All This Love"でしょうか。
これはアヴィーラ兄弟主導での共作、いや器用というか何度も触れてますけど
細かい音の鳴りが凝ってるみたい。それはジャムルイ以上ですね。


"Joyful"
参りましたね、この雰囲気はデバージ"Stay With Me"でしょ?
まんまじゃん!って言われてもおかしくないけど、雰囲気ですよ。
あのデバージの風味を現代風に再現してる。
こういったプロダクションが出来るのもジャム&ルイスならでは、ですよ。
狙い過ぎて苦手、という方も居るでしょうが僕はこういった
ベテラン・アーティストのアプローチに堪らなく惹かれているクチです。
凄いわ、この人達って(笑


序にこの前曲が"Stay With Me"を敷いた"5 Seconds"
この配置が心憎いね。


フライトタイムが今風なミッドを決めた"Sad Songs"
そして濃厚なスロウジャム"The Other Side"も良いけど、
もっと注目したいのがアヴィーラ兄弟が手掛けたボーナスCD収録の2曲。


"Christmas Without You"
アヴィーラ兄弟、いよいよそのプロダクションにも一層磨きが掛かりましたね。
この器用さはジャムルイを超えてる気も。それにしてもいい曲。
"Herat Full Of Love"
こちらも優しいミディアム。双方共にヴォーカル・アレンジにサム・ソルターが
名を連ねていますが、もう裏方に徹しているのかな?
彼のヴォーカルは好きだし、アヴィーラ兄弟とガッチリ組んだアルバムなんていうのも
ついつい期待したくなります。しかし、ボーナスCDまで良い曲ばかり。


さてさてエルの新作。純粋に聴いてみると、個人的な好みですが
彼らしさが滲み出るのは"Close To You""Serenading"かなって思います。
自然体で歌うエルの姿が想像出来ます。この2曲を手掛けるは、マイク・シティ。
オーソドックスなマイク・シティ、職人技を持つジャム&ルイスと、
この2組でアルバムの中核を担わせたロン・フェアーの手腕、さすがですね。


最後に"When I See You"
ベイビーフェイスがソングライトに参加してるアコースティックなミディアム。
しゃがれたヴォーカルも味がありますね。
これを僕は衰えとは捉えません。彼の成せる、今の表現なんだと。
実は一番、リピートしてるナンバーです。


エル・デバージ、普遍的でありながら
独特な滲み出る様な優しい雰囲気は変わりませんね。
今年を締めくくるに相応しい、素敵な作品だと思います。
飽きないなぁ〜。何時までも聴いていたい、浸っていたい、そんなアルバムです。