アッシャーにジャムルイを振り返る。

これまでジャム&ルイスとコラボしたアーティストと言えば
ジャネット・ジャクソンの名が真っ先に挙がるでしょう。
ジャム&ルイスサウンドデザインの進化、
その影にはジャネットとのコラボも大きく影響しているでしょう。


しかし、男性アーティストとなるとジャネット程とは言わなくとも
アルバム製作の度、コラボを続けるアーティストは思い浮かぶでしょうか?
パッと浮かんだのは・・・80's 〜アレクサンダー・オニール
90's 〜ジョニー・ギル、そして00'sではアッシャーですね。


アッシャーとジャム&ルイス、双方の最初のコラボは'96年。
シャキール・オニール主演 『KAZAAM』のサントラまで遡ります。

Kazaam

Kazaam

"I Swear I'm In Love"
ギャップバンド"Outstanding"のドラムブレイクを敷いた
グルーヴィーなアップチューンに仕上がってます。
ティーンだったアッシャーにピッタリ?


このコラボが次作『8701』での起用に繋がったか
定かじゃありませんが、リリース直前に音源が流出、
トラック入れ替え&再レコーディングの際に抜擢されたのがジャム&ルイス

''8701''

''8701''

"U Remind Me"、"Twork It Out"、"Can You Help Me"、
"How Do I Say"、"Separated"

ギターリフが心地良い"Twork It Out"
如何にもジャムルイな夢見心地スロウ"Can You Help Me"
"How Do I Say"で漂う哀愁もいい。


コンフェッションズ~スペシャル・エディション

コンフェッションズ~スペシャル・エディション

"Truth Hurts"、"Simple Thing"、"Bad Girl"、"That What It's Made For"、
"Seduction"

この『Confessions』でもジャム&ルイスが活躍。
最も"Yeah!"、"Burn"やスペシャル・エディション盤に
追加収録された"My Boo"の大ヒットに隠れてるけど
ジャム&ルイスとのコラボも充実してます。
いよいよアヴィーラ兄弟のカラーが顕著になり、恐らくジャム&ルイス
現場を見守りつつスーパー・バイザー的な役割をしたんじゃないかな?
手の込んだ独特なトラックメイクはアヴィーラ兄弟らしいなって思います。
お気に入りはワイルドな男臭さが詰まったアップ"Bad Girl"
スペシャル・エディション盤に追加収録のセクシーなスロウジャム"Seduction"


Rhythm City 1: Caught Up [DVD] [Import]

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"Doin' The Most"、"It Is What It Is"
ボーナスCD収録ナンバーにもジャム&ルイスが手掛けた未発表曲が。
切なげなギターリフに優しく導かれるスロウ"Doin' The Most"
アッシャーとジャムルイのコラボ・ナンバーでも大好きな1曲。
軽快な"It Is What It Is"もボビー・ロス・アヴィーラのハーモニカソロが
いい味出してます。スティーヴィーを意識した?


こうして振り返ると、ジャム&ルイスと言えばジャネットですが
アッシャーとのコラボ・ヒストリーも長きに渡って続いているんですね。