R&B Song Book "You"〜Pt.16

このコーナーは"アナタ"をシンプルに託し歌った、数々のナンバーを紹介。


さて今回、紹介するのはKenny Lattimore "For You"

Kenny Lattimore

Kenny Lattimore

最近は彼の様に滑らかに歌うシンガーが目に付かないものですが、
一見すると線が細いようで、そうでもない。
このアルバムにはソリッドなファンクも収録されてます。


ケニー・ラティモアは元々ファンク・バンドのマネキン(Maniquin)の
ヴォーカルとして'89年にデビュー。

この時点で彼らしい歌唱が十分味わえます。
中でもバラードの"Now And Then"は勿論、ギャップバンドの面々が手掛けた
派手なファンクナンバー"I Wanna Ride"も乗りこなすケニーのヴォーカルは
繊細ながらも芯の通った力強さも感じる事が出来ます。

デビュー当時(左)、最近のケニーさん(右)
思えば、ソロデビュー作に収録されていたキース・クラウチ手掛けるファンクナンバーも
ソツなく歌いこなしていたのも、キャリアを着実に、堅実に積み重ねた結果でしょう。
デビュー作では"Just What It Takes"が大のお気に入りでした。
シングルでのキース・クラウチの手によるリミックスもこれまたカッコよかった。


シャンテ・ムーアの旦那でもある彼。
彼女と結婚してくれたお陰でデュエット・アルバムが生まれ、
ジャム&ルイスとの素晴らしいコラボレーション"Things That Lovers Do"、
"Loveable"の2曲も生まれ、序に?2人の間に子供も生まれたと(笑


またデュエット・アルバムも吹き込んでくれると期待して、
3枚目はジャムルイとのコラボレーションをもう一度お願いしますよ!


さて"For You"、シンプルで優しいスロウ・ジャム。
'96年にリリースされたアルバムの中にあって、'94年にはレコーディングされていたナンバー。
ケニーにとっても大事な曲だったんでしょうか。