R&B Song Book "You"〜Pt.3

本当に語り継がれるの?
"アナタ"をシンプルに託し歌った数々のナンバーを紹介。


今回紹介するのはStevie Wonder & Dionne Warwick "It's You"

ウーマン・イン・レッド

ウーマン・イン・レッド

音楽をスティーヴィーが担当した『The Woman In Red』のサントラより。
ディオンヌ・ワーウィックとのデュエット。スティーヴィーらしい和みのミディアムナンバー。
元はディオンヌが映画の主題歌を依頼をされた話だったそう。
ディオンヌがスティーヴィーに話を持ち掛け、結局はスティーヴィーがサントラを
全編的に担当したみたいですね。実質はスティーヴィーのオリジナル・アルバムと
捉えてもいいでしょう。それだけ充実した作品になっています。


因みに肝心な映画『The Woman In Red』は・・・
観ましたけど、別にこちらは勧める程でもありません(苦笑
映画、というよりは2時間の長編TVドラマという扱いでも良かったんじゃないかと。
冴えない男が、目の前に現れた赤いドレスの女(The Woman In Red)に心を奪われ、
彼女を追い求める。。。程度のラブコメディ作品だったと記憶してます。


このサントラを一躍有名にしたのは、最早説明無用の名曲
"I Just Called To Say I Love You"が収録されている事。
そのお陰で、"映画の方は・・・今一つ"と言うオマケまで語り継がれる羽目にも
なっています。但し、このドラマをTVではなく映画化しなければ?と考えると
ティーヴィーの手掛ける『The Woman In Red』は生まれたでしょうか。


そう思えば、この映画ありきの作品集なので
映画にも感謝しなければいけません。。。"今一つ"って言った事、訂正が必要か?


さてサントラの内容ですが。
"It's You"の他に、ディオンヌとのデュエットはもう1曲、
お勧めしたいバラード"Weakness"が収録されてます。
今回紹介した"It's You"と並び、素敵なデュエット・ナンバーですね。
ディオンヌはソロでも"Moments Aren't Moments"を歌ってます。
こちらもロマンティックに響く、柔らかなミディアム。


また他にはスティーヴィーらしいグルーヴィーな"Love Light In Flight"もカッコいい。
ジャム&ルイスが監修したサントラ『How Stella Got Her Groove Back』で
参加したスティーヴィー・ワンダー"Master Blaster'98"でも、そのコーラスを
口ずさんでますね。


しかし、何時聴いてもいいもんです"It's You"
映画ももう一度・・・いや、いいでしょう。


Stevie Wonder & Dionne Warwick "It's You"