キース・スウェットの、あの曲が。

久々にタワレコで新譜を買いました。
PTGからリリースされてるコンピ『Nighttime Lovers Vol.10』です。
毎度、レアなダンス・クラシックが目一杯収録されてるアルバム。
探していた曲が収録されていればいいものの、
あまりに知らない曲ばかりでスルーする事が多かったシリーズ作品です。

Nighttime Lovers Vol.10

Nighttime Lovers Vol.10

今回は10作目を記念してミックスCDのおまけ付き。
それ以上に驚いたのが、キース・スウェットのレアなダンス・ナンバーが収録された事。
キース・スウェットがアルバム・デビュー前にリリースしていた12inchシングル、
"My Mind Is Made Up"が収録されています!
聴いた事はあっても、レコードで見掛けた事は一度もなく、
今回はそのタイトルを見付けただけでも小躍りしましたw


さて、キース・スウェット"My Mind Is Made Up"
アルバム・デビュー前は証券会社で働いており、仕事を終えてから
自身の音楽活動に没頭していたキース。
そんな彼のレア・シングルですが"レアな曲"だけで片付けるには
余りにも勿体無い位、素晴らしいダンス・ナンバーです。


後に"I Want Her"のヒットから、テディ・ライリーと共にニュー・ジャック・スウィング(NJS)の祖
として名を馳せますが、どちらかと言えばトラックメイカーのテディばかり脚光を浴びていました。
確かにテディの功績は計り知れないもので、'90年代初期のシーンを牛耳ったのは
紛れも無い事実。プロデュースを手掛けたボビー・ブラウンマイケル・ジャクソン
モンスター・ヒットを記録。また多くの優れたリミックスを生み出し、
自身のグループ、ガイにブラックストリートも大成功を収めました。
一方で今を時めくネプチューンズファレル・ウィリアムズ、ロドニー・ジャーキンズは
テディの門下生でもある訳で。確かに、こう書くとテディって凄いんですよ。
今、自分で書いてて関心しました。"テディ、あんたって人は!(嬉泣"みたいな。


ただ"My Mind Is Made Up"を聴けば、テディがキースと出会わなければ
NJSは生まれてなかったんじゃ?と思わせる程、キースのセンスの良さが
詰まっている様な気がします。これは個人的な事実。
因みにデビュー前のナンバーでは、もう1曲ローカル・ヒットがあるそうです。
"Lucky Seven(Stay As You Are)"というバラード。なかなかいい曲です。
改めてこのデビュー前の2曲を聴くと、キース・スウェットは既に自身のスタイルを
確立していた事がよく分かります。
こちらも何時の日か、陽の目を見る事を祈って。


Keith Sweat "My Mind Is Made Up"