2010年度のBEST OF R&B

今回は年度で区切ろうと思いました。
毎年の事ながら何時も気に入った作品が秋〜冬にリリースされるし、
2〜3月は割とリリースが落ち着いているので、
年度末に振り返る方が区切りが付けやすいんですよね。
個人的な趣味でのベストを挙げるなぞ、至って一方通行ですが、
毎年振り返るのが習慣化されているのでブログとして残すと安心するんですよね。


それでは新譜、リイシュー(新録)&番外編を5作品ずつ挙げておきます。
新譜編から挙げてゆきます。(順不同で〜)

LOVE LETTER

LOVE LETTER

R.Kelly 『Love Letter』
R.ケリー、毎度の事ながらシーンの動向を伺いつつ、カメレオンの如く変化&進化を遂げた彼ですが
今作はジャケットからして古き良きソウル・ナンバーをR.ケリーならではの解釈で煮詰めた感動作だと
勝手ながら思っています。
隠しボーナストラックに、マイケル・ジャクソン"You Are Not Alone"のセルフカヴァーもあり
マイケルへ捧げた「Love Letter」でもあるのかなーって、そんな妄想もしてしまいました。


Calling All Hearts

Calling All Hearts

Keyshia Cole 『Calling All Hearts』
以前にも触れたと思いますが、彼女の歌声には寄り添ってくれそうな優しさを感じます。
身近な存在感というのでしょうかね。メアリー.J.ブライジに感じる力強い母性とは対極的の優しさです。
"Sometimes"・・・いや、何時聴いても彼女は歌は素敵ですね。

Second Chance

Second Chance

El DeBarge 『Second Chance』
エル・デバージ新作、と聞いただけでも嬉しかったのですが、そこにジャム&ルイスですから
僕みたいなジャム&ルイスの追っかけは、もうたまらない訳です。
但し、この新作の魅力は主役であるスムーズなヴォーカルあってのもの
またエルには"When I See You"と今は別な意味で聞きたい
「来日するエル抜きのデバージって、デバージなんですか?」と。
ビルボードで来日公演するみたいですが、エル抜きでデバージ・・・
だったら極端な話、スイッチですって言っても変わらない様な気もします。
それだけエルあってのデバージだと思うんですよね。

Just Charlie

Just Charlie

Charlie Wilson 『Just Charlie』
チャーリー・ウィルソン、あの強靭な喉は衰えを知らないのでしょうか。
そう言えば、彼のソロアルバムってシンプルなプロダクションが多いですが
それもこれも自身のヴォーカルを生かす為なんでしょうね。
歳を重ねる毎に、衰える処かますます円熟味を増して、ヴォーカルまで力が漲ってるみたい。

It Gets Better

It Gets Better

Ryan Shaw『It Gets Better』
ファーストも聴き込んだ、今イチオシのソウルシンガーと断言したいです。
このオリジナル・アルバムとしてリリースされた2ndで、その思いは確信に変わりました。
雰囲気だけじゃない、そのソングライト・スキルも含めてニュー・クラシック・ソウルシンガーの新作に
心を躍らせ、流れる歌声に心を鷲掴みにされました。
ライアン・ショウとの出会いは、R&Bが好きで良かったと思わせてくれました。
ただAmazonでは、この2ndが中古品でしか扱いがないんですね。
願わくば、無事に3rdがリリースされます様に!


他、楽曲単位でよく聴いたお気に入りは以下のナンバーに。

Doo-Wops and Hooligans (Bonus Track)

Doo-Wops and Hooligans (Bonus Track)

Bruno Mars "Just The Way You Are"
ホノルルではリアーナ、アッシャー、ブラック・アイド・ピーズに次いでオンエアが多かったと思います。
イントロのコーラスの清々しさは、優しく吹き抜ける風の様。
ジャンルを感じない、素敵な曲だなーって素直に思いました。本当にこの歌、良いです。
これを聴くとレンタカーで走ったハレイワに向かうカメハメハHWYを思い出します。
ストレートな一本道。道路の脇は広大な大地。
おおよそ商業観光地・ワイキキのイメージは無いオアフの自然。
思い出とリンクしますが、それを差し引いても"Just The Way You Are"は
確かに素敵な歌だと思います。それは間違いないでしょう。

Letter

Letter

Avant "Kiss Goodbye"、"Wake Up"
アヴァーントのアルバムは安心して聴けます。但し、今回は楽曲単位で選びました。
実はアルバム収録のアップナンバーに違和感を感じてしまいまして。
ミディアム、バラードだけはかなり聴き込んでいますが、アップは聴き込む程に少しアルバムの為に
制作されたのかなって勘ぐってしまう程、アヴァーントに合っていない様な気がします。
但しミディアム、バラード群はどれもお気に入りですが、特に上掲の2曲は間違いなく聴き続ける
個人的なクラシック・ナンバーになるだろうと思います。ピアノの調べが美しい"Kiss Goodbye"、
憎い程にマーヴィン・ゲイ"Sexual healing"をエッセンスとして隠し味に敷いた"Wake Up"。
アヴァーントもまた、スロウジャムの魅力を教えてくれるシンガーなんだなと実感。

Raymond V Raymond

Raymond V Raymond

Usher "Mars VS Venus"
アッシャーのアルバムは基本的に好きなんですが、ここ最近はとっ散らかった印象があります。
バランスが保てないか、前作「Here I Stand」がその象徴だった様に思います。いいなって思える曲も
結構ある割に、曲の配置の問題か、詰め込み過ぎか、メガヒットが求められる分だけ
豊富な著名制作陣と多数の曲を作り上げ、一作品にまとめる分だけ作品を出す毎に
2nd「My Way」の様な整合感を感じられなくなってしまいました。
曲の個性がぶつかり合ってるせいでしょうか。
ただ、アッシャーの魅力が損なわれたかと言えば、全くそういう事は無いんですよね。
さて"Mars VS Venus"なんですが、これはやっぱりジャム&ルイスありきの重厚なスロウジャムですね。
これもお気に入りの一曲。この新作の後、「Versus」というミニアルバムをリリース。
上掲アルバムと合わせてデラックスエディション・・・案の定というマーケティング展開ですが
"DJ Got Us Fallin In Love "はアッシャーらしい華のあるダンスナンバーで気に入ってます。
但し国内盤のボーナストラック"More"をリミックスでリリース展開するとは、参りました。
デラックスエディションに収録しておけと、突っ込みたくなりますね。


Loud

Loud

Rihanna "Only Girl(In The World)"
やっぱりリアーナでしょう。この辺は個人的な好みですけども。
思い入れだけでもありません、前作「Rated R」が「Good Girl Gone Bad」を全く踏襲しない
"攻めの姿勢"で制作された内容に、ますますリアーナの魅力に惹かれる様になりました。
今作もその姿勢は変わらず、"Only Girl(In The World)"も痛快。
PVでも久々に笑うリアーナが観られましたね。どうでも良いのですが、CDを取り出すと"WAO!"
くどいですがホノルルでも"Only Girl"、"What's My Name"はヘビロテでした。


では次回はリイシュー&番外編になります。