マイケル・ジャクソン。。。これが夢なら、覚めて欲しい。

何時だって、マイケルはスターだった。
手の届かない、とてつもなくキラキラした存在だった。
それが手を幾ら伸ばしたって、絶対に届かない遥か彼方へ
マイケル・ジャクソンは旅立ってしまった。。。


人は誰でも必ず死を迎える。
どんなに好きなアーティストでも、何時かは必ず別れが訪れる。
でも、余りにも突然で。余りにも冗談が過ぎている気がして。
ひょっとしたら新作リリースの為の、とっておきのサプライズなんじゃないかって。。。
そんな嘘を吐かれても、マイケル・ジャクソンなら構わない。
"ジョークさ"と、蘇って欲しい。マスコミに"リアル・スリラー"扱いされてもいいじゃないか。


昔からだけど、特にここ数年はマイケルのゴシップばかりが目立っていた様に思います。
マスコミで得られる情報は、マイケルの負の部分が多かったと感じています。
アーティストにとってはマスコミは味方にもなり、敵にもなる。
ヒットする為にはマスコミの力が必要。でも何時の間にかマスコミにすがる様な
エンターテイメントになり、主客転倒したのは間違いない。
マイケルにとっても、'00年代は間違いなくマスコミに
追い詰められた形だったかも知れません。
整形、奇行、借金といったスキャンダルな話題を振り撒くのはマスコミ。
マイケル本人にも問題が無かった訳でもないと思う。でも真実は分からない。
マスコミが正しいなんて、何時、誰が言った?彼のイメージを決定付けるのは
余りにも過多な情報を咀嚼、判断する一人一人に委ねられているでしょう。
もし、ある一人がスキャンダルな記事一つで、感動が色褪せたとすれば悲しい。
これはアーティストの責任ではない、勝手に色褪せた自分の責任と思うべき。


問題をマスコミに投げ掛けてTVから垂れ流される情報を鵜呑みにして、
マイケルの繰り出すエンターテイメントに夢を与えて貰ったはずの人も
遠ざかって行った事、これは恐らく事実かも知れない。
マイケルにとって深刻な状況だったと思います。
実際、「あぁ、マイケル・ジャクソンも終りだね。」と勝手に終止符を打つ様な発言も
自分周囲の人から聞いた事も少なくなかった。これは切なかったものです。


そりゃ『Thriller』、『BAD』、『Dangerous』から『HIStory』と
ヒットを飛ばしてもスキャンダルなネタを撒き散らすマスコミの呪縛からは
全く逃れる事は出来なかった訳で、これもマイケルにとっては不利だったと思います。


仮に、それが"100%真実のゴシップ"として。
マイケル・ジャクソンが本物のアーティスト、紛れも無い"King Of Pop"であり
どんな趣味があろうが、異人変人であっても、マイケルから与えられた夢は
決して色褪せないし、大好きなアルバムが、大嫌いになる事もありません。
そもそも普通の価値観、人生、優等生的な素行から素晴らしい作品が生まれる方が、
大袈裟だけど・・・寧ろ怪しい、とさえ思う。いや有り得ない話。


自分にとってマイケル・ジャクソンは、永遠のアイドル。
新曲のオンエア解禁、新作アルバム、また新曲のショートフィルムを
観る時は心からワクワクした。
こんな機会で"今までありがとう"を言わなきゃいけないのは、辛い。。。
まだ、信じたくも無い。これこそ有り得ない話。


去年の秋、生誕50周年を記念して各国のベスト・アルバムがリリース、
アルバムがデラックス・エディションでリリースと、新作への期待もありました。
マイケルがいよいよ新作をリリースしてくれると、信じ込んでいた矢先。
いまだに、受け入れられません。


最後に、今の心境に似た曲があります。
"Gone Too Soon"
元々、輸血製剤によるHIV感染で若くして亡くなった
ライアン・ホワイトという人に捧げられたナンバー。


"Born To Amuse,To Inspire,To Delight
Here One Day
Gone One Night

Like A Sunset
Dying With The Rising Of The Moon
Gone Too Soon
Gone Too Soon"


あまりにも早く、去って行った。
50歳じゃ、まだまだですよ。。。