R&B Song Book "You"〜Pt.7

日に日に、リストアップした曲が増えてきています。。。
ここでは"アナタ"をシンプルに託し歌った、数々のナンバーを紹介。


今回、紹介するのはKeith Washington "Kissing You"
デビュー・アルバム『Make Time For Love』('91年)に収録。

Make Time for Love

Make Time for Love

クインシー・ジョーンズのレーベル、QWESTからデビューを飾ったキース・ワシントン
デビュー前にはフレディ・ジャクソン"Hey Lover"のソングライトに参加しています。
またこの"Hey Lover"が素晴ら・・・この辺で止めておきましょう(苦笑


キース・ワシントン。3枚の素晴らしいアルバムを残して
今はもう歌手活動はしていないのかな?
またレストラン経営に戻っていたりして。。。


さて"Kissing You"、このムードと気品あるバラードを歌うキース・ワシントン
彼の歌唱で好きなのは、"引き"を心得ている事。


あまりに感情が篭り過ぎてしまい、意のままに熱く歌い倒す絶唱もいい。
確かにそれこそソウルの醍醐味なのかも知れないし、そういう歌い方は
寧ろ大好きなクチですね。


ただ、ワシントンは違う。歌を、トラックを、丁寧に解釈して
じっくりと向き合う歌唱ではないでしょうか。
だからこそ、よりシンプルなトラックになればなる程、ワシントンの思いのままに
歌い込めるのでは、という意味で彼にとってのデビュー・アルバムは
まさにワシントンらしさを発揮できた作品なんじゃないかと思います。


リヴァートが関わった2ndまでは良かったものの、("Believe That"は素晴らしい)
ロドニー&フレッド・ジャーキンズを招いた3rdは流行のトラックで
少し窮屈に歌っている様にも感じたんですね。"You Sure Love To Ball"や
デビュー当時からの旧知の仲でもあるジョン・ネトルスビー&テリー・コフィの
コンビが手掛ける"Only You"、シャンテ・ムーアとのデュエット"I Love You"で
伸び伸び歌うワシントンの歌唱を聴くにつれ、デビュー作での歌唱をついつい
思い出してしまうんですね。


この"Kissing You"で魅せるワシントンの歌唱は。。。
ブリッジで熱を帯びて盛り上がるワシントンですが
最初のブリッジであれだけ盛り上がっておきながら
ふっと息を抜いた様に歌うワシントン。


"オォォ〜ォ〜ゥ・・・ワァァィィ"って歌ってるトコですよ。
文字化すると、かえって分かりにくいですね(汗
この抜き加減が堪らないんですよね。大人の歌唱ですな。


文字化すると伝わりにくいので、こちらを聴いてください


Keith Washington "Kissing You"


蛇足ながら〜。

このシングルには"French Kiss Remix"というヴァージョンがありますね。
ちょっぴりジャジーにアレンジされた、洒落たリミックスです。