チャーリーおじさんの新作。

チャーリー・ウィルソン、4年振りの新作がリリースされました。

Uncle Charlie (Snys)

Uncle Charlie (Snys)

先行12inch"Supa Sexy"が出回ってから、
長い間待たされましたものです。少し前なら、"首がキリンに・・・"とも言いました。
嘘です。でもそれ位、待ちぼうけを喰わされたのは間違いない事実です。


思ったより、売れ線を狙ったコマーシャル・アルバムの装いは皆無。
制作陣で旬と言えばLOS・ダ・マイストロが目立つ位でしょう。
またゲストは前述"Supa Sexy"のT-ペイン、ジェイミー・フォックス以外は、
定番のスヌープ・ドッグのみ。制作陣もアンダードッグス(!)にグレッグ・パガニを
中心軸に据えてます。


嬉しいのは5曲を今イチオシのアンダードッグスが手掛けてる事。
プロディースは1曲のみRANDOMという人物(ユニット?)に任せていますが
5曲ともハーヴィー・メイソン,Jr.&デイモン・トーマスが関わっており
チャーリーが如何に彼等に信頼を寄せているかを示しています。
何時ものマイルドなバラードは勿論、マーカス・ヒューストンやB5、クリス・ブラウンで
実践を始めた今ドキなキラキラしたシンセを纏わせたアップまで、
手堅くまとめたかと思えば、ギャップ・バンド"Early In The Morning"を彷彿させる
"Thinkin' Of You"を提供したり。聴けば思わず、( ̄ー ̄ニヤリ ですよ。


他にも、シーンのトレンドに身を纏わせたT-ペインの仕事も素晴らしいし。
ベイビーフェイスにダリル・シモンズまでソングライトに名を連ねた
素敵で優雅なミディアム"There Goes My Baby"を始め、
ベイビーフェイス『Grown&Sexy』で魅せてくれた手腕を存分に発揮しています。


よくよく思えば、そのベイビーフェイス『Grown&Sexy』と似た様な布陣で
現代シーンに新作を送り込んだチャーリー。
ドリーム&トリッキーや、ニーヨ、スターゲイト辺りの"如何にも旬"ではなく
自分の思い描くアルバムを制作するに相応しい起用。ゲストも最小限。
たったそれだけで流行り廃りのサイクルが目まぐるしいシーンに
大ベテランが殴り込みを賭ける男気。熱いねぇ。


余談ながら。
"Love,Love,Love"のタイトルを目にして、軽くトキめいちゃったんですが
アンダードッグスのオリジナルです。カヴァーでも良かった!?