12月14日 スタート。

朝1時半に起床。
前夜は比較的穏やかな気持ちで、緊張もありません。
ぐっすり休めました。慣れてきたんでしょうね、きっと。


朝食&今年着たウエアですね。


到着前日も酷い雨風と、昨年以上に荒れた天候。
大会当日も朝方は雨の予報でしたが、日本を出る前から情報収集していて
覚悟はしていました。雨のマラソンはもう慣れてます。
酷いコンディションでも乗り切る準備は、気持ちも、身体も、対策も万全です。


宿泊したパシフィックビーチ・ホテルからアラモアナまでの道程は、
捨てる予定の靴下&シューズにビニールを巻いて着用。
本戦で履く靴下&シューズ、ミネラルウォーターにタオルを1枚余分に持参。
汗拭きのタオルとは別に雨で濡れた身体を拭く為です。


カピオラニ公園近くのホテル宿泊者は、ホノルル動物園の駐車場辺りから
アラモアナまで送迎シャトルバスを利用します。
しかし、自分は予定通りアラモアナまで歩きました。
バスを目指す人並みに逆らいながら、ウォーミングアップです。

大体、ヒルトンが近くなると同じ様に歩いてスタートへ向かうランナーが大勢います。

スタート地点です。
アラモアナショッピングセンター前から、長い列を成しています。

スタート号砲は朝の5時。
時間が近づくにつれ、アラモアナ通りはランナーで溢れ返ります。


5時を迎えると同時に、花火が打ち上がります。
(※デジカメの性能の問題か、ノイズが酷いので音を消すか絞って下さい)

スタートと時を同じくして、雨が降り出しました。
弱い雨足でしたが、少しずつ雨が強くなります。
去年のスコールも参りましたが。。。意外とテンションも下がらず、いつも通りに走っていました。

アラモアナ〜アロハタワー〜ワイキキを抜けるまで、
雨が降ったり止んだりの繰り返し。結構濡れましたね。
ポンチョを着ながら走るのは苦手なので、スタート前に既に脱いでおり
身体はビショ濡れでした。


雨足がさらに強まったのはワイキキを抜けて10kmに到達、
これからダイヤモンドヘッドに差し掛かった辺りです。
この辺りは沿道の応援も少なくなり、街灯も少なく、
悪天候のせいか急に暗くなった様に感じます。
足元に注意しながら走り進みます。不思議な位に平常心で、冷静でした。


10km通過で掲示された時計は59分台でした。
スタートまでのロスはおよそ3分、ネットで56分。
予定通りの10kmタイムです。


ダイヤモンドヘッドで雨足は一層強くなります。
ビショ濡れもいい所です、結構走ってて辛かったのですが
意外と集中してました。ただ前を目指していた、それだけの事。


ダイヤモンドヘッドの上りを過ぎてから、最初の給水所でゴミ箱にタオルを捨てました。
雨で濡れた身体を拭く為、余分に持参したタオルも重くなってしまいました。


さてホノルルマラソンの山場は前半の16〜7kmに仕掛けがあります。
・周りは暗くペースが上がりがち、尚且つ声援で後押しされる夜の街並み。
・ランナーがコースを横切るタブーを犯す給水所は、もの凄く混雑します。
・コースが狭まるダイヤモンドヘッドの登りはペースが落ちます。
以上だけでも、ペース配分が乱され易い要因が3つ。
これだけ心拍数が一定に保ち難い前半を終えて、長いハイウェイに乗り込みます。
"カラニアナオレ・ハイウェイ"です。片道6.5km、折り返しも長く4.8kmと、
ワイキキ〜ダイヤモンドヘッドと比べると、比較的単調な道程です。


今まではそんなハイウェイこそが山場だと思っていましたが、
ハイウェイはランナーが散らばってきて、冷静に考えると走り易いのです。
ハイウェイが辛く感じるかどうかは、それまでの走り方、ペース配分で決まります。

デジカメを落としたのはハイウェイ入口、大分凹みましたが
"こりゃ普通に走るしかないわ"と諦めモードです(汗


ここまで来て、少しずつ空が明るくなってきます。
いつもなら十分陽が昇っているはずの、ハイウェイ。
ハーフ地点(13マイル)に辿り着くまで降ったり止んだりの雨も、落ち着きを見せます。
ハーフ通過は1時間57分。ハイウェイから少しだけペースを上げ、予定通りのタイム。


ハイウェイ名物だと勝手に思い込んでいた大音量のダンスクラシック音楽隊。
今年も"LaBelleのLady Marmalade"が流れるかと思いきや、さすがの悪天候
何も聴こえてきません。。。これは寂しかったけど、仕方ないですね。


折り返してハワイカイをぐるっと一回り。
雨足が落ち着いたせいか、沿道の応援もいつも通り。
家族連れの方々も多く、キャンディやフルーツを配ってくれたりしてました。


復路のハイウェイに乗る頃には空に晴れ間が覗き、ハワイらしい天気になってきました。
"ホノルルマラソンらしい"天気です。俄然、走る喜びを感じます。
ただ身体が濡れてしまって、身体が重かったのも事実です。


多くのランナーとすれ違うハイウェイを降りる頃にはハワイの朝らしい
爽やかな陽気が広がりました。湿度は高かったのですが、清々しい朝の陽気でした。
ハイウェイ途中で30km通過。タイムは2時間40分と、いつもの練習通り。
ここからピッチを上げます。湘南と同じく、12kmを57〜8分で駆け抜けようと考えてました。


しかし。
コース終盤のダイヤモンドヘッドは、上ったり下ったり。
硬いアスファルトを走り続けた足にもダメージが蓄積されます。
実際"歩きたい"とも思いました。練習でも有り得なかった、自分でも意外な心境でした。
国内で走る42kmとは、やはり違うと実感します。
ホノルルは、それだけ難しいコースなんだと走りながら実感します。


ここで思い出したのは7月の自分。
入院して、一度は諦めた今年のホノルル・チャレンジ。
"でも今、自分は走っている。ホノルルを走っている。"
そう思うと、ホノルルマラソンを走れる喜びで身体が満ちて来ました。
強い雨足の中で緩まなかった集中力もきっと、あの7月があったからだと、今言えます。
振り返った時に、大事に過ごせた7月でありたいと思っている、と書いた7月の話ですね。


40km過ぎ。身体はもう一杯一杯。
最後のダイヤモンドヘッド下りは一気にスパート・・・したら、下り終えた瞬間に脇腹に激痛が。
実際、練習中なら絶対に止まっていたと思いますが、
目の前にフィニッシュ会場のカピオラニ公園が見えていました。
ラソンは気合とか根性とか、全く通用しないスポーツですが
さすがにこの時ばかりは"気合と根性"で乗り切るしかありませんでした。


3時間30分台だと、フィニッシュ・ラインを走るランナーも疎らです。
ランナーの少ない分、フィニッシュ沿道の拍手もより強く、多く感じられました。
今年も完走。今年こそ、歩かずに完走です。


フィニッシュゲートを通過。
清々しい充実感が身体一杯に漲ってました。
疲れているのに、ものすごくフラットで、真っ白な気持ち。
涙もありません。ただ何かすっきりして、楽しかったなーって思えました。


今年はゲートを潜ると、多くのボランティアがハイタッチしてくれます。
ハイタッチ専用に?皆さん手袋を着用してます。
シフトで何時間ランナー担当とか、決めてるんでしょうね。


42kmのフィニッシュは、今年という一年間のフィニッシュでもあります。
一年の積み重ねに比べれば、2008年の最後を飾る42kmはとても短いもの。
一年間頑張った自分へのご褒美です。
ホノルルを走る喜びと言う、フィニッシャーにしか味わえない喜びです。


毎年のホノルル・チャレンジ。
もう止められませんてば。Can't Stop Won't Stop ですよ。
(某ツアー会社みたいですけど。)
勿論、来年も来ますよ!


出来れば強行軍は避けて、4泊6日で。。。(^o^;