キース・スウェットの新作。

オリジナルで言う所のKeith Sweatの新作は6年振りですか。
長かったなぁ。首がキリンになるトコでしたかね。

ジャスト・ミー

ジャスト・ミー

しかし、この人のアルバムは何処を切ってもキース・スウェット。
変わらぬ事の強み、変わらずして歩みを進めるセイム・オールドの魅力を
味わうならば、キース・スウェットの名を挙げなければならないでしょう。
デビューから21年目の今作品でも、それは変わらず。


テディ・ライリーと再び組んだミディアム"The Floor"
ゲストは元・NEXTのR.L.、112のスリムにキーシャ・コールといったトピックには
事欠かない新作ながら、何時も変わらぬキース・スウェットが聴ける安心感。
彼の新作の聴き応えは、この安心感が生み出す賜物でもあったり。


"Somebody"ではファルセットを駆使、イントロのブルー・マジック"What's Come Over Me"、
"La La Means I Love You"のフレーズもさり気なく引用してみたりと、この辺のスウィートな
アプローチは"Right And A Wrong Way"、"Merry Go Round"を思い出したり。
個人的には3rd『Keep It Comin'』に収録されてるバラード"I Want To Love You Down"が
堪らなく好きだったり。同曲にも関わったボビー・ウーテンは、初期のキース・スウェット作品で
辣腕を揮っていますね。


さて新作で強力なのは、かつて自身のレーベルからデビューさせたカット・クロースの
アシーナ・ケイジをパートナーに迎えた"Butterscotch"、かつて
"Get Up On It"、"Nobody"でも共演しただけあって、抜群の相性とも言えます。


既に46歳というキース。
歩みを止めずに、変わらぬ味わいの作品を作り続ける彼に心から拍手を贈りたい。


それにしても『Just Me』、いいアルバムですよ。